はじめに
当院のHPにおいでいただきまして有り難うございます
当院は、師エドワード・オベイディ先生及び、その上の師である今治の池田政一先生の技法と考えをご尊敬申し上げ、日々継承し進化の努力をしております
当院は基本的には治療を目的とした院です
このHPの内容はコピーガードは張っておりません
正直どんどんコピーして貰っても結構なのですが、ただし本編の内容は我が師達から教えを請い、見て、聞いて、話して、更には池田政一先生の読み解いた古典より、更に自分なりに読み解いて臨床例に相合わせた内容です
要は当院のやり方でもあり、師から受け継いだもので進化するべきために有る事を了承下さい
さて、東洋医学では人間の身体の中には『気』と『血』が流れる通り道を経絡(けいらく)とされます
いわゆる西洋医学的に申し上げますと『代謝物質の流れる道』と、でも云いましょうか、これらの流れが滞り変化してしまうと体調不良と云う位置づけになります
『気』と『血』の通り道である経絡上にあっり気血が出入りし経絡(けいらく)が合流したり分枝したりする経絡上の重要な所を経穴(けいけつ)と云います
そう、ツボの事です
一般的にはツボと呼ばれ、穴(けつ)とも呼ばれる所以は、微細な陥凹部としてとらえられることからきています
壺のように凹んいるからと云う説もありです
経絡(けいらく)は全身にくまなく通っているので、それに付随して経穴(けいけつ)ツボも全身にくまなく沢山あるのです
鍼灸はご承知の通り東洋医学や伝統医術などと云い表され、古来中国より伝わったものなのです
科学的根拠がまったく無いあの時代から、自然の力や自然の摂理を人間の身体に当てはめて治療していたのです
考えてみたら、このざっくばらんな処がすごいですね
要は手探り実験に当たりますが先人の知恵や努力は偉大だとも 思遣いりますね
幸いなのが投薬と違い大きな副作用がないから、結構色々なアプローチも可能だったのではないかと思われます
環境によっての治療方法
昨今の我々の取り巻く環境は昔とは目に見えて大きく異なってます
まず、いつでも快適な温度環境
よくよく考えたら、四季の有る日本に置いて奇態ではないでしょうか
そう、近年ではオフィスや密閉生の高い機能性住宅がほとんどです
もちろん冷暖房完備のエアコンが充実しており、エアコンが無い場所を探すのが難しい位ですね
冷房等に長時間入っていたら手足の先端がガチガチに冷えてしまった経験は無いですか?それで汗をかけだの病気になるなとか……非常に難しい注文ですね
かといって、冷暖房を設置しないと生命の危機すらも感じます
当世においては異常気象も頻発してます |
そんな変わりゆく環境のなか、古来の中国の治療がそのまんま合致するとは思えない場面も多々あります
古い、合わない、何を云って?……と思う事は多々有ります
時々、理解不能な臨床例や認定されている56ある難病の以外の不思議な名前の病気の方も非常に増えて居るのが現実です
結論から云わせてもらうとそう、ここ、昔の中国ではないし気候も違うし、街によって環境も違うし、極めつけは西洋医学という科学的根拠もあるし……
そうだからこそ我々、東洋医学従事者こそ物事を敏感に捉えもっともっと進化しなければいけない時代だなと思い做すばかりです
コンポジション、進化、次世代への繋合が我々の課題と考えてます
もちろん基本(古典)は大事ですね
古典を理解しつつ、治療の組み合わせを身体のニーズに合わせて変えて行くべきかと沁々と感じます
そうなのです東洋医学は治療は組み合わせを変えてたりすることも可能で、投薬と異なりほとんど副作用が無いのです
基本いわゆる古典の把握が無くして組み合わせなんてできません
(もちろん漢方も同様です)
試す、模索することができる至便でかつ、機能的な治療法であるのが東洋医学なのです
個人によっての治療法ー個人の証 |
両親より引き継いでしまった発症確立の高い遺伝性の病気や外的要因に弱い部位や臓器が分かるなんて考えたらすごいですよね
これから遺伝子検査が一般化されて、保険になり沢山の人が受けられれば気をつけなければならない部位や臓器が特定されたら治療の幅も広がるかと期待は高まります
人間の身体に外的要因で変化しうる遺伝子があると云う事は、個人の環境によって異なる病気が存在するとハッキリ結論づけらた事になります
そうなるとやっぱり個人の方の環境や症状はよく聞き取り、考え、治療を進めていかなければなりません
どんな病気には必ず発症の理由が有るのです
証(しょう)
ひとりひとりの病理状態を見極めるのを東洋医学的には『証をたてる』と云う言葉を使います
治療を施して効果がある証拠を見つける、そんな意味の言葉です
個々に異なる体質、病状、性格それをしっかりと見極めることによって様々な治療法が組み合わせる事で効果的なアプローチが可能です
よく、暑さに強いとか寒さに弱いとか個人の体質によって特定な季節に体調不良に陥る方も居ます
そのように個人個人身体には特質が有ると云う事なのです
やはり証(しょう)の見極めは重要です
当院は、その日、その季節、その症状、その環境を見極めてから治療に取りかかります
それからご自身も振り返って発症理由や体調不良のわけを見つめ直しましょう、お分かりかと思いますが物事には必ず理由があるのです
東洋医学的基本−気、血、水
身体は、『気』『血』『水』がまんべんなく巡り臓器を維持しております
この3つがバランスいい状態で身体の中を巡ることを健康であると位置づけられて、不足していたり、滞る状態を東洋医学的には虚(きょ)と表します
そして虚(きょ)はいくつもの分類に病変によっても細かく分類されいるのです
ざっくり云うならば、東洋医学はこの三つのトラブルを元の状態にリバースする事が治療の目的なのです
気(き)とは
気とは、そう、目に見えない不可視的なものです
人が生きて行く上でこの目に見えないエネルギーは大変重要視されています
そしてもう、気についてのイメージや概念は一般の人にも理解が浸透しているようですね
その証(しょう)としてか、日本語には気(き)を使用した単語が相当数ありますね
平気、覇気、活気、根気、意気、邪気、狂気、無気、陰気、陽気、生気、病気……たくさん存在します
どれもこれも目で観ることはできません
しかし誰もが持っているこの不可視的エネルギーである気(き)は、絶えず一定のペースで身体中を巡り、血液やリンパ液をスムーズに流し、内臓の正常な活動を維持させていると考えられてます
だからこそ、ストレスや生活や食事などの外的要因で病変に(病気)発展すると考えます
それは東洋医学に限らず西洋医学とて同じかと位置づけます
西洋医学的にも目に見えない個人の『ストレス』なんて認知されてますよね
更に東洋医学の最も得意とするのが気(き)の流れのトラブルへのアプローチなのです
理説に表現したら『自律神経系の治療』が大得意、と云う表現ですね
血(けつ)とは
血(けつ)とは、血液のことを指します
脈とともに血管の中を運行して内臓や各組織に必要な栄養分を与える物質です
血(けつ)は全身を絶えまなく流れていますが、自らの力では流れずに気(き)の力を借りることで循環出来ていると考えられてます
血(けつ)と気(き)はバランスを保ちながら生命維持を支えているのです
不足している状態を東洋医学的にはやはり虚(きょ)と表します
血(けつ)が不足は血虚(けっきょ)、滞るのは瘀血(おけつ)と称します
瘀血は簡単に云うなれば停滞したドロドロな血液なことです
また血(けつ)は精神部分にも大きく影響されると考えてます
スムーズに流れている事で精神の安定が計れて居るのでないでしょうか
動悸や目眩なんかもその最たる症例です
水とは
水とは津液(しんえき)を指します
身体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きを滑らかにします
津(しん)液(えき)にはその性状、機能や分布部位の違いによって区別があります
『津』 |
性質が希薄で粘り気がなく、主に広範囲に分布し体表を(皮膚、筋肉など)潤します |
『液』 |
性質が比較的濃厚で粘り気があり、骨、内臓、脳、髄などを潤し関節運動を円滑にします |
津液(しんえき)は血管内では血液ですが、血管から出て細胞間に入るとリンパ液になり、細胞内に入ると細胞内液となります。
水の巡りが悪くなったり、体内の水を処理できなくなったりすると、細胞間や各組織に必要以上に水が滞り、むくみやめまいアレルギーなどさまざまな不調を引き起こします
津液(しんえき)は体外からの補給が可能です
要は、水を飲むなどは津液(しんえき)を身体内に入れられると云う事です
また東洋医学的には津液は自ら流れる事が出来ないとされています
いわゆる気(き)のエネルギーを利用するので気(き)に不調が有れば津液の流れは悪くなると考えます
また津液(しんえき)は血(けつ)と同じく自ら流れることができないため気(き)のエネルギーを利用するのですが、こちらも気に不調があれば当然ながら津液(しんえき)の巡りも悪くなります
『水』とは−その2
水とは陰液(いんえき)も指します
陰液(いんえき)とは簡単云うと体液です
陰液(いんえき)が不足する事を東洋医学的には『陰虚体質』(いんきょたいしつ)と位置づけます
それは云うならば、ラジエターの様なもので水が減り加熱が加速してしまう事なのです
陰液(いんえき)は熱を冷ます冷却水の役割で肝(かん)の中の陰液(いんえき)が不足するとなると冷やす物が不足するよって、肝(かん)に熱をこもってしまいます
熱を持ってのぼせが発症しててしまい手足の痺れを引き起こします
熱は上へ上へと登った血液が末端まで届かず巡らないと云った症状の事です
上記の虚(きょ)などのトラブルは大きく6つに分類されます
外因について
東洋医学では病理を知る最も大切な事は外因を知る事であると考えます
外因とは生体に病気をもたらす、外界の原因です
西洋医学的には4つの因子に区分されます生物因子ウイルスや物理化学的因子、栄養障害、医療行為等によって原因となる医原病などもこの外因にあたります
栄養障害
栄養素が不足・過剰することで引き起こされる状態です
高脂血症やビタミン欠乏症などがそれにあたります
物理的・化学的因子
外部からの刺激が原因です。
打撲、切り傷、電流、音波、気圧、熱、放射線、また環境汚染も物理的科学的因子となります
生物的因子
病気の原因となる微生物を病原微生物と云います
その中には、様々な細菌、ウイルス、真菌、原虫などがあります
医原病
検査や治療を目的としたはずの医療行為(投薬・放射線・検査・治療など)が、患者に対し悪影響を及ぼすものを指します
東洋医学では病理を知る術はどの外因か位置づける事に有ります
つまり臓腑や経絡のどの部分でどのような状態で何が起こっているか知ると云う事なのです
さて、外因すなわち外から入り込むものを東洋医学では邪(じゃ)と云われている
ただしこれらは単純にひとつで現れず、大概二つくらいに組合わさって現れると考えられています
別の場所に同時に現れる事もある、とされる
この邪(じゃ)を特定するのは問診と的確な病理状態を見極め、正確な証(しょう)をたてることが重要です
身体にとって有害とされるものを邪(じゃ)あるいは病邪(びょうじゃ)とも云い、生体の抵抗力や防御能を正気(せいき)と位置づけます
邪(じゃ)が正気に勝ったときに病気が発症すると考えており、病気とは、体内における正気と病邪のせめぎ合いの状況といえます。東洋医学では、病気に治療においては、病邪を抑えると同時に、正気(抵抗力や治癒力)を高めることを重視しています
六つの外因が有る為、六邪(ろくじゃ)と呼ばれています
風・火・暑・湿・燥・寒、これらは東洋医学らしく環境や時節に大きく関係しています
自然の理や状態を当てはめて表現しているのが東洋医学ですね
そしてこの六邪(ろくじゃ)は色々な部分に病変を起こすのです
それにはひとつのレギュレーションがあり、つまり既に虚(きょ)している臓の支配部分に病変を起こします
あるいは臓腑に繋がる経絡に病変を起こす事も有ります
要は邪(じゃ)の侵入したとして、その経に連なる臓の気が充実していれば邪(じゃ)を追い返す事ができますが邪(じゃ)の侵入を臓は既に弱ってしまって居ると云う事なのです
これが病理と位置付けになります
六邪(ろくじゃ)についてはざっくりと、また各ページで掲載します
薬
鍼灸は見たまんまの通り薬は使いません
例えば痛み止めのお薬は、それを飲んで痛みを抑えているうちに細胞レベルで組織を治していく……との考え方です
鍼灸はご自身の身体に存在する生体エネルギーを旺盛にして病気に打ち勝つと云うのが自然的なかつ根本的な考え方です
簡単にざっくり云うと、血流を正常にし内蔵にたくさんの栄養と血を送り込み全身にそして末端まで正常に行き渡らせる、更に異常な流れの箇所をツボの刺激により正常化するそして最大のプロブレムは
『薬に頼らない身体を目指していく』
これが最も理想とするところです、あくまでも
仕方が無いとは云え薬を飲めば飲む程に肝臓と腎臓に負担がかかるのは必然で、現在投薬中の方のすぐの薬断ちは当然のごとく無理です
主治医の指図を無視した薬断ちは生命の危険を感じます止めて下さい
まずは投薬と並行して始めるのが好適かと思われますね
一度悪くしたものは急には治りません、そこに至るまで理由があるのです
徐々に長い目で見ることを冀望します頑張りましょう
難病の方
ぜひおいで下さい
東洋医学とは実に奥が深いものです
あらゆる鍼灸の経絡(けいらく)や経穴(けいけつ/ツボ)の組み合わせを使って、ご自身の症状を進ませないサポートを致します
鍼灸は投薬とは異なり副作用の心配は有りませんので
臆する事がありません、色々と験すことが出来るはずです
様々な探りましょう、そして今、輓近その身体に最もベター治療を当てはめます
まずは最初に逸早くする事は投薬で弱っている内臓を強くなるようにケアです
これからの長い投薬にも耐えられるお身体にしておきましょう
新薬をお待ちになられてる方、治療法をお待ちになっている方、その間にその病状に特化した経絡や経穴を探し病状をおしとどめ待ちませんか?
薬を増やさないように治療するのもひとつの見解かと思います
更に自律神経も鍼で整えます
既に頑張られている心が砕破しないようにケア致します
最後に……
基本的には、鍼灸は未病(発症前の状態)に効くと世間では云われてますが、当院に限らないかと思います(多分、西洋医学も)大抵の人は発症後にいわゆる結構悪化してから来ます
歯医者さんが良い例です、
分かりやすく云えば虫歯で痛くなってから慌てて行くみたいな
とにかく皆さん結構悪くなって、痛くなってから来ますね
知ってます、仕方ないんです
人とはそんなものなのです
その辺は最近では諦めておりますが、できればちょっとオカシイな?位の段階でおいで下されば大変有り難とうございます、が、
いや正直、そんな方はほとんど居ませ
一度、同じ症状に陥った人はできれば懲りて下さいね
いいんです、どんな方でもおいで下さい!早急に治療を進めましょう
hi wrote that.
治療の手順
初めての方 |
当院の施術部屋
衛生面を重視しております 毎朝の丁寧に掃除し、床拭きも毎日dしております 鍼や灸をうつと結構みなさん汗を沢山かいたりします 前の方が使用したものは使いません 全てのタオルは毎回清潔なものに交換しております。 |
ベッドは4つです そのうち2部屋は壁で区切られています厚手の遮光カーテンで仕切ってますが、 少し不安に感じたりする方は壁で仕切ったのお部屋へご案内致しますのでお気軽にお申し出ください ライトも調光が利くものなので仰向けになった時には眩しくないように調整致します まずは緊張も無く、ゆったりとした気持ちになって頂く事を心がけております。 |
鍼着はご用意してあります
まずは鍼着に着替えてもらいます、裸で治療する事はありません 鍼着は後ろがマジックテープでバリっと開くタイプで下は膝上の短パンになり、サイズもゆったりとしております 女性の場合、下着の後ろホックの当たりに良いツボが有りますので、できれば下着は外してください (男性でお着替えが面倒な方はどうぞ下着で!) 通常では胸の前を開ける事はありませんのでご安心ください(呼吸器系疾患の方は例外ですが……) カーテンだけの仕切りでは気になる方は壁のあるお部屋に案内しますのでお気軽にお申し出ください。 |
使用している鍼・灸
鍼は使い捨てです |
中国鍼 |
知熱灸 もぐさです 当院では基本的には知熱灸を中心に治療をしております ご安心ください、知熱灸は熱く感じたら取り除きます全部燃やし切る事はありません 温かくて、じんわりとコリが良く取れて非常に気持ちが良いです 灸を据える前に紫雲膏と言う火傷の薬を薄く塗ってからもぐさを置きます やけど痕は残ることはありません もぐさは小さく山なりに施術者自身が、ちねって作っていきます 作る固さにより燃える速度が違います |
漢法灸 棒灸です これはじんわりとリラックス出来て気持ちが非常によいものです 漢方を練りこんだ棒状のお灸を経穴(ツボ)に近づけ、じっくりを温めます 血液を経穴に集中的にジワジワと集め刺激をします 非常に気持ちが良く風邪ひいた時など大椎(首の後ろ出っ張った所)にじっくり当てると本当に楽なります もちろん自律神経をリラックス状態にしたい時にも使ったりします (これはまた神経系の別ページで) |
直接灸 |
灸頭鍼 腎の津液を増やし瘀血を動かす作用を促します 腰に灸頭鍼をするとお小水の出が良くなって足のむくみが改善されます 血流が滞る筋肉の硬い箇所にうつと、芯から温める事が出来ます ただし、刺激が強いためにある程度体力のがある人限定です 1.8g程のもぐさをギュウギュウに固め、鍼先に丸め付けています |
血流の悪い箇所にうちます 火をつけるとモウモウと沢山、煙が出ます |
ローラー灸 |